財産額が一定額以上になると,相続の際,相続税を納付しなければならなくなります。
相続税については,各種控除や特例等があるため,財産がある程度あったとしても,
相続税を納付する必要がないこともあります。
相続税を納付する必要がなくても,相続税の申告をしなければならないケースもあり
ます。
意外と多くの方が,相続税の納付義務がないため,相続税の申告をする必要がないと
考えているようですが,実は,相続税申告が必要であったというケースもあります。
特に,東京都内など不動産価格が非常に高いところでは,自宅不動産と少々の預貯金
だけしか遺産がなくても相続税申告は必要,というケースがあります。
安易に相続税申告が不要であると考えず,専門家に相談するべきでしょう。
相続の問題に関わっていると,弁護士などの専門家が関与しているケースでも,相続税
についての意識があまりされていないようなものが見受けられます。
確かに弁護士は,税の専門家ではなく,税については意識をしないような方もいるかと
思います。
ただ,それでは相続案件について,十分な対応ができないこともあると思います。
相続案件は税と切り離すことができないといえますので,相続税についてもアドバイス
を受けながら進められるようにするのがよいと思います。