今年に入ってから、刑事事件の相談が増えているように感じます。
刑事事件の対応は、早期対応が肝心ですが、実際に相談に来られる時点では、ある程度捜査が進んでいる状況にあることも多いように思います。
警察に事件が発覚する前であれば、自首するかどうかを検討することができます。
自首するべき場合には、自首同行を行い、円滑に自首が行えるようサポートします。
自首に関する相談としては、自首するべきか迷っているという相談もありますが、自首したいが、どのように扱われるか心配だという相談もあります。
警察に事件が発覚しているが、取り調べはまだ行われていない場合には、黙秘するかどうかを検討することができます。
どうしても、記憶があいまいであったり、覚えていなかったりする場合、間違ったことを言わないようにするためなどの理由から、多くの場合、黙秘することを進める弁護士が多いと思いますし、それが適切な場合が多いと思います。
ただ、黙秘し続けることは、想定以上に難しく、つい喋ってしまうという話はよく聞きます。
黙秘し続けられそうにない場合には、黙秘しないという選択もあり得ます。
捜査がある程度進んでおり、取り調べも行われて調書も作成されている、という段階での相談もあります。
その場合には、再犯防止の観点から、どのようなことができるか、という検討をすることが多いです。
この点について意識されている方は、思った以上に少ないという印象です。
どういったことができそうか、どなたに協力を得られそうか等の観点から対応を検討し、再犯防止のための努力をしていきます。
刑事事件において、弁護士ができる活動は、さまざまあり、上記以外の対応をとることもあります。
どういう対応をとるべきかは、個別事情に応じて変わりますので、弁護士に相談して検討するのが良いと思います。