今週は,多摩地区の国選当番弁護待機日でした。
八王子警察署での案件が配点され,当番弁護に行ってきました。
八王子警察署までは,東京駅からだとかなり遠く,時間帯によっては,
立川駅等で乗り換えが必要です。
時間も往復3時間から4時間程度は優にかかります。
接見の時間や待ち時間等も入れると5時間から6時間程度は予定をして
おかなければなりません。
当番弁護で接見をした場合,刑事被疑者援助制度を利用して依頼を受ける
ことができます。
被疑者援助制度は,身柄拘束されている場合に利用できます。
対象となるのは,被疑者国選対象外事件と被疑者国選の対象事件のうち
勾留される前の事件です。
東京弁護士会では,援助制度の利用を推奨していますので,できる限り,
援助制度を利用して活動するようにしています。
被疑者国選対象事件で,勾留前のものについて援助制度を利用すると,
援助制度の利用申込書を援助センターに送り,弁護人選任届を検察庁に
提出しなければなりません。
その後,勾留されると,援助制度は利用できなくなりますので,検察庁に
辞任届を提出し,そのコピーと被疑者本人の資力申告書と共に裁判所に
提出します。
さらに,国選弁護人の選任に関する要望書を法テラスに送ります。
要望書のコピーを裁判所に渡しておくと手続きがスムーズに進みそうです。
その間に,接見等,被疑者のための活動も行わなければなりませんので,
スケジュールはかなりタイトです。
特に,東京にいながら多摩地区の国選弁護に対応するとなると,書類の
提出先の検察庁や裁判所も立川支部になりますので,ほぼこの事件にかかり
きりのようになります。
多摩地区の当番弁護の待機日とその後数日は,予定をあけておかなければ
なりません。