都道府県によっては,いわゆる持ち込み国選というものがあるようです。
持ち込み国選は,簡単にいえば,国選対象事件について,弁護士が依頼を
受けて,自らを国選弁護人として選任(推薦)してもらい,国選弁護人と
して活動するものです。
様々な事情から(例えば別件の依頼を受けていた依頼者さんが逮捕されて
しまう,知人から紹介を受けたが経済的に弁護士を依頼するだけの余裕が
ないなど)弁護人として活動したいが,弁護士費用を支払ってもらうことが
できない場合に,有益な制度だと思います。
東京では,どうやらそのような対応はされておらず,持ち込み国選はできない
ようです。
東京以外では,それぞれどのような運用がなされているかはわかりませんが,
採用しているところも採用していないところも,それぞれ何らかの事情がある
のでしょうね,詳細は分かりませんが。
何とか力になってあげたいと思っても,なんともし難いことがあります。
特に,依頼を受けている事件の依頼者が逮捕されたようなケースでは,刑事事件も
まとめて対応したほうが,全体として対応しやすいということもあります。
できることなら,東京でも持ち込み国選が認められるようになってほしいです。
民事事件では民事扶助制度があるので,同じようにできそうな気もするのですが。