相続の案件に対応する場合,戸籍の取付を行うことが良くあります。
戸籍の取付は,弁護士であれば,職務上請求という手段を使用して通常行います。
職務上請求は,弁護士等,一部の専門家に認められた手続であり,非常に有効な
手段です。
戸籍の取得をする目的は,主に相続人の確定にあります。
戸籍を辿ることで,相続人が誰かを洗い出すことができます。
ときには,依頼者の方も把握していない相続人が見つかるなどすることもあります。
戸籍の取得にどの程度の時間を要するかは,案件によって異なります。
簡単なものであれば,数回請求することで完了しますので1か月もかからず
完了することもあります。
戸籍が何度も移動しているような方がいたり,相続人が多数いたりすると,
何度も職務上請求しなければならず,それだけで何か月もの期間を要する
場合もあります。
戸籍を取り付けるだけなので,簡単ですぐ終わるようにも思えますが,実は,
案件によっては非常に時間がかかることもあるのです。
相続人の確定のための戸籍の取り付けは,個人の方でもできますが,時間が
かかる場合もありますし,誰が相続人であるかを判断するのが難しい場合もあり
ますので,必要がある場合には,弁護士に相談していただくと安心です。