弁護士の仕事の一つに交通事故紛争があります。
交通事故を予防するための方策の一つとして,自動車の自動ブレーキの普及が進んでいます。
日本を含む多くの国が,自動ブレーキの搭載を義務付けることに合意していましたが,国内
で販売される新車について,自動ブレーキ登載を義務付ける方針で政府が調整に入ったよう
です。
具体的な規制の開始時期はまだ未定ですが,いずれは自動ブレーキを搭載していない新車は
販売できなくなりそうです。
交通事故の発生件数は平成16年で約95万件であったのが,毎年減少し続け,平成30年
は約43万件まで減少しています。
負傷者数も,平成16年で約118万人であったのが,平成30年は約52万人まで減少し
ています。
かなり減少してきてはいますが,まだまだたくさんの方が交通事故に遭い,負傷されています。
いずれは新車だけでなく,中古車にも自動ブレーキ登載が義務付けられるかもしれません。
そうなれば,交通事故発生件数,負傷者数もより減少すると思います。
これまでに発生した事故の中には,自動ブレーキを搭載していれば防げた,あるいは少なく
とも重傷者は出なかったと思われる事故も多数あるはずです。
今後,交通事故発生件数,負傷者数が減少することで,交通事故で苦しむ方が少しでも減る
と良いと思います。